村上春樹さんメッセージ その2

http://d.hatena.ne.jp/motokurashi/20050705
あーやっぱりヘンなものいっぱい買ってますね……ジミー・レイニーが「トゥワンギー・ギター」か、聴きたいなあああ!きっと笑いすぎて最後まで通して聴けないとは思う。"Sentimental Journey"も惹かれます。かなりユルそうですが。
僕はもうまともにレコードを集めなくなって久しいですが、そういう「ついついヘンなものを買ってしまう」気持ちはよく、わかる気がします。などと僕ごときが言ったら失礼ですが。
ジャズの場合、単純にアーティスト(演奏者)買いといっても物凄く幅が広がってしまうので、必然的にそのように横道にそれる機会も多くなるわけです。ジャズファン的(もしくはスイング・ジャーナル的)マナーに従うならば、たとえば「パーカーの録音はサヴォイのものを聴け」とかまあそういったものもあるのですが、そういった聴き方は監視員付きの海水浴場の浅瀬で水かけ合ったりビーチバレーしたりしているようなもので、そこから離れて沖合にのりだしてみれば、見た事もない大きな魚や珍しい魚にありつくこともできると思うのです。時にはクラゲに刺されたり鮫の餌食になったり潮の流れにもまれて自分の位置を見失ったりするでしょうが、コツを掴んでくれば「俺はESPレーベルを初盤でコンプリートするぞ」などという或る意味熟練の海女さんのような探し方もできるようになります。
もちろんこれはコレクター的大海原の話です。僕はもっぱら監視員付きの浅瀬でぷかぷか浮いていて、時折流れ着いてくる貝殻やら奇妙なゴミやらボトルメールやらを拾ってはケチつけながらも家に帰って棚に飾っているような毎日です。最近はそれすらもおざなりになってきてはいますが。
結局何が言いたかったのかというと、コレクター的海原をすいすいと泳ぐ氏の姿がまぶしく見えるなあと。あとは"Hot Rod Jazz"、たぶんCDにはならなさそうなので僕もいつか見つけてやろう、と。